米国で小日本による反捕鯨番組が開始 英雄シー・シェパードの活動も紹介

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1 コンブ(東京都)

日本の調査捕鯨船への妨害行為で問題になった環境保護団体「シー・シェパード」(SS)の活動を記録した
ドキュメンタリー番組「鯨戦争」が米衛星専門チャンネル「アニマル・プラネット」で今月初めから週1回の
7回シリーズで放送されている。危険な妨害行為を伝えながら団体の反捕鯨プロパガンダを一方的に紹介し、
反日色も色濃く反映されている。日本側は「エコテロリズムを美化している」と非難しているものの、番組を
好意的に紹介する米メディアもあり、12月から南極海で始まる今年度の調査捕鯨活動に影響を与えそうだ。

 シー・シェパードは昨年末から今年3月まで南極海に抗議船を出し、日本の捕鯨船に酪酸入りの瓶を
投げ込んだり、船を体当たりさせたりして妨害活動を展開した。その際、番組の撮影班も乗船し、一連の活動を収録した。

 番組は北米地区で毎週金曜日のゴールデンタイムに放送され、団体のメンバーが捕鯨船「第2勇新丸」に
勝手に乗り込む場面などを収録したシリーズ前半の3回分の放送が終わった。シリーズの後半では、
日本側が関与を否定しているにもかかわらず、抗議船のポール・ワトソン船長が日本の捕鯨船に銃撃
されたとする場面も放送されるという。

 シー・シェパードは初回で約360万人が視聴したといい、ワトソン船長は「(番組で)多くの人たちが
南極海で日本の捕鯨船が繰り広げている違法な残虐行為に気づくことになる」との声明を出した。

 日本の水産庁は番組制作で放送局側の取材は受けていないとし、「団体のやりたい放題の内容」と指摘する。
調査捕鯨を担う日本鯨類研究所は「過激な暴力行為を美化するかのように編集され、海外で対日批判が
さらに高まる懸念がある」と放送局に抗議している。

 日本での放送予定はないが、関係者によると、オーストラリアなどの反捕鯨国でも放送される見込みだ。
米主要紙では、「捕鯨をめぐる賛否にかかわらず視聴者を楽しませるだろう」(米紙ロサンゼルス・タイムズ)、
「スリル満点のアドベンチャー番組」(米紙ボストン・ヘラルド)と好意的な報道もある。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081126/erp0811262014001-n1.htm