【依頼418】
▼まともに「話しあい」ができないのは政治の世界も同じだ。麻生太郎首相は、記者相手に
「やっぱりこの人の話、アブねぇなぁと思うんじゃないか」と党首会談で第2次補正予算案
審議に応じる意向を示した民主党の小沢一郎代表を「信用できない」とこきおろした。
▼昨年秋、自民党との大連立失敗の責任をとって党首を辞めると大見えを切ったのに、
居座ったことが頭をよぎったのだろうが、政治家の言葉とも思えない。「信用できない」
人や組織、国と渡りあえずして政治家は務まらないはずだ。
▼小沢氏もあえて首相に反論せず、黙っていれば男があがったろうが、まだまだお若い。
珍しく日曜朝のNHK番組に緊急出演し、「チンピラのいいがかりみたいな話」とまくし
たて、一国の首相を不良少年扱いにした。
▼子供のケンカ並みだが、ご両人の言葉の汚さには怒りよりも哀(かな)しさを感じる。
政治家には教養が必要だ、とお説教を垂れるつもりはないが、首相や小沢氏の大好きなマンガ
には心に響くセリフが星の数ほどちりばめられているのに。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081126/plc0811260316000-n1.htm