小日本は憲法九条で平和を守っている 九条の会交流会に900人が参加

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1 ヒジキ(東京都)

 評論家の加藤周一さんら著名9氏が呼びかけて結成された「九条の会」が24日、第3回全国交流集会を都内の日本教育会館で開き、
全国から900人以上が参加しました。今回初めて「職場九条の会」の分科会が設けられ、5年目を迎えた運動に確信を深め、いっそう
広げようと経験を交流しました。

 呼びかけ人で作家の大江健三郎氏は「九条の会の人々には静かな確信に満ちた規範があり、孫やひ孫まで四代にわたる
平和主義の伝統が国の伝統になれば、日本が国際的に平和主義を根付かせる大きな手がかりとなる」と述べました。

 作家の澤地久枝さんは「会に参加する顔ぶれや人数は大きく広がり重層的になった。やたらなことでは崩されないし、
崩させてはならない」と発言しました。

 集会では、日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史さんが特別報告。アフガニスタン情勢と日本の対応に
ついて詳しく報告し、「憲法九条をもつ日本こそ和平の仲介者に」と訴えました。

 宮城・憲法九条を守る首長の会の鹿野文永さん(元鹿島台町長)は「九条改憲の動きこそ住民の安心・安全を脅かす」として、
県内の十六人の元市町村長で会を結成、全国の首長ら約千八百人に呼びかけ文を発送し、賛同が多数寄せられていると
報告。会場からはどよめきと大きな拍手がおきました。

 「経済の視点から平和を考える」と発言したのは、札幌の「グリーン九条の会」の植田秀隆さん。自身を含む三人の経営者が
世話人となったユニークな会の結成を紹介しました。教育・子育て九条の会の上原公子さんは「旧教育基本法を復活させたい」と
発言しました。

 十の分散会と学生・青年、職場の分科会に分かれて交流。青年や保守系の人々への浸透、貧困・格差問題との結びつき、
宗教者での広がりなど、各地から知恵を絞った取り組みが紹介されました。

 千葉県船橋市の女性教員(32)は「教育・子育て九条の会の話を聞き、教師として子どもたちに九条を伝え、守っていきたい」と
語りました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-25/2008112501_01_0.html