小泉容疑者、次官ら10人前後殺害計画
3人が死傷した元厚生次官ら連続殺傷事件で、警視庁に銃刀法違反容疑で逮捕
されたさいたま市北区の無職小泉毅容疑者(46)が、図書館で元次官の住所を調
べて犯行に及び、別の次官経験者ら10人前後の殺害計画も立てていたことが24日、
分かった。警視庁出頭時に乗っていたレンタカー内から、被害に遭った元次官らとは
別の次官経験者あての配達伝票を張った段ボール箱が発見された。車内からは、
血のついたナイフなど計10本のナイフなどが発見されたという。
小泉容疑者は調べに、厚生労働省の元次官数人とその家族計10人前後の名前を
挙げた上で「殺害する計画だった」と供述している。「襲撃した2人の住所は図書館で
調べた」とも話しているという。
出頭した22日に警視庁に乗り付けたレンタカー内には段ボール箱が2つ。1つには
18日夕方に妻靖子さん(72)が刺され重傷を負った元次官吉原健二さん(76)あて
の配達伝票、1つには別の元次官あての伝票が張られていた。第3の犯行を実行しな
かった理由については「(事件後)警備が厳重になった」と供述している。(中略)
小泉容疑者は調べに対し「大学の時に厚生省の幹部をやらなければならないと思った。
恨みがあった。高級官僚は悪いやつだと思った」とも供述。警視庁本部に出頭した理由は
「所轄と違ってちゃんと処理してもらえると思った」などと説明している。(以下略)
[2008年11月25日7時42分 紙面から]
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