コペルニクスの遺骨を確認、ポーランド研究者
ワルシャワ(AP) 地動説を唱えた天文学者コペルニクスの遺骨を確認したと、
ポーランドなどの研究者が20日、発表した。
ポーランド北部フロムボルクの教会から見つかった遺骨と、
著書の間に残されていたコペルニクスの毛髪のDNAが一致した。
研究者は2004年、教会から依頼を受けて、コペルニクスの遺骨について調査を開始。
2005年にフロムボルクの教会から見つかった頭がい骨について、
生前の容ぼうを復元したところ、頭がい骨は1543年に亡くなったコペルニクスと同じ
70歳前後の男性のもので、コペルニクスの肖像画と非常に似ていたことから、詳しく鑑定することになった。
遺骨のDNAを調べると同時に、スウェーデンのウプサラ大学図書館が
所蔵するコペルニクスの著書に挟まっていた本人のものとされる毛髪のDNAを調べて比較した。
その結果が一致したことから、コペルニクスの遺骨だと特定できた。
地球が世界の中心ではなく、太陽の回りを地球が回っているとする地動説を
唱えたコペルニクスは、カトリック教会の司祭でもあった。
フロムボルクの教会で司祭として務めており、亡くなった後はこの教会に
埋葬されたことがわかっていた。しかし、墓石などはなく、遺骨は特定されていなかった。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200811210026.html