暴走する文民統制 「TVコメンテーターを1度、徹底的に締め上げてはどうか」
【断 潮匡人】暴走する「文民統制」
もはや「良識の府」(参議院)と呼ぶに値しない。「招致」した田母神「参考人」の反論を
封殺、与野党で「反省」を迫る。総理は元部下を呼び捨て、防衛大臣は目も合わさない。
なんと冷淡な政治か。
毀損(きそん)されたのは田母神氏の名誉と空幕長職の尊厳性だけではない。近代憲
法上、最上位を占める精神的自由、その根幹をなす表現の自由すら侵害された。奪った
のは、他ならぬ「文民」である。
テレビにも呆(あき)れた。投稿文同様、どこも中継せず、発言を切り貼(ば)り編集した
あげく、非難の大合唱。当日昼には日テレで「みのもんた」キャスターが「懲戒免職」を主張、
夕方の「スーパーJチャンネル」(テレ朝)では大谷昭宏コメンテーターが「単位が取れない
ような論文」「まさに稚拙そのもの」と罵倒(ばとう)し、こう述べた。
「稚拙な方が、航空自衛隊のトップに立っている」「今回あんまりバカバカしいから中韓も
あんまり反応してないんですね」「これ1回ですね(中略)締め直す、徹底的に締め上げる」
「制服組をきちんと締め上げられるかどうかだと思いますね」
隣の小宮悦子アナも「稚拙ですよね」「文民統制という言葉を勉強していただきたいですね、
ぜひ」と追従。
反応したくないが、放言にも程があろう。ここまで言うなら、自分で論文を書いてみろ。
本来の文民統制に加え、法の支配や立憲主義、人権の不可侵性も基礎から勉強し直せ。
彼らこそ1度、徹底的に締め上げてはどうか。(評論家)
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081119/acd0811190326001-n1.htm