無許可営業での罰金に反発した露天商、当局職員と警察官を襲撃-中国
中国四川省、綿陽市の三台県で10日、豚肉を売っていた露天商の男が都市管理当局の職員と警察官に襲
いかかるという事件があった。路上で許可なく営業していたこの男は、10元(約140円)の罰金を科されたことに腹を立て、
暴力行為をはたらいたとされている。事件では都市管理当局の職員2人と警察官3人が重傷を負った。
男は現場で逮捕され、殺人未遂の罪で起訴されている。国営新華社通信が伝えた。
逮捕された劉高兵被告は同日、三台県の路上で許可なく営業していたところを都市管理当局の職員3人に発見された。
職員らは無許可で営業し、交通を妨害しているとして、劉被告に罰金10元の支払いを要求。
妻が罰金を支払うと、劉被告は突然持っていた包丁を振りかざし、職員2人に襲いかかったという。
職員1人は辛うじて逃がれた。
逃げた職員の通報で警察当局が現場に駆けつけると、劉被告は鉄製のフォークを使ってパトカーから
降りようとした警察官2人を刺し、さらにパトカーのフロントガラスを割ったという。
現場は人通りの多い市場で、通行人に被害が及ぶことを恐れた警察官らは攻撃をやめるよう劉被告を説得
。集まってきた見物人に対し、現場から離れるよう呼びかけた。しかし劉被告は、暴力行為をやめさせようとした妻にも襲いかかろうとしたという。
その後、盾と警棒を持った警察官9人が劉被告を取り押さえようとしたが失敗。結局、
警察当局の交渉人と約1時間話した後に自首した。事件では劉被告とのもみ合いで、警察官3人が重傷を負っている
新華社通信は13日、職員2人と警察官3人は入院中で状態は安定していると伝えている
http://www.web-tab.jp/article/5090/