金、予想利回り引き上げ 厚労省、09年見直しで調整
厚生労働省は5年ごとに見直す厚生、国民年金の予想運用利回りを、来年から現在想定している名目3.2%より
高い水準とする方向で調整する。技術革新の進展などで長期的に日本経済の生産性が高まり、
年金運用にも好影響を与えるとみているためだ。ただ足元の金融混乱の影響は十分に織り込んでおらず、
予想利回りを長期間にわたって下回れば給付水準の維持が難しくなる可能性もある。
年金制度の前提の甘さに批判が出そうだ。
今後100年程度の長期的な財政の安定性を確認する「財政検証」の中で前提となる利回りを見直す。
2004年の年金制度改革で原則5年に1度の実施が定められ、次回は来年2月をメドとしている。
前提となる経済条件は、経済学者らで構成する「経済前提専門委員会(委員長・米沢康博早大大学院教授)」が
検討している。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081111AT3S1001X10112008.html