「好きです銭湯 我ら日本人」と大きく書かれ、昨年7月に発生した新潟県中越沖地震の
被災地で自衛隊により臨時設営された入浴施設と笑顔の被災者、自衛隊員の写真が入った
ポスターが都内の銭湯に掲示されている。
同ポスターを制作したのは、自衛官の募集や退職隊員に対する就職援護業務などを行う
自衛隊東京地方協力本部(新宿区市谷本村町、以下東京地本)。「銭湯の利用者を含め
少しでも多くの人に活動を知ってもらうため」(募集課の雄山さん)に制作し、
ステッカーと合わせて都内の銭湯に約1,000枚を配布したところ「珍しい」「面白い」
と好評だという。
一見自衛官の募集とはわからない同ポスターのアイデアを出したのは、東京地本練馬
地域事務所長の高根弘子3陸佐。「忙しかった陸幕勤務時代、自宅に帰る時間が惜しくて
行ったのが銭湯デビュー」と話す高根所長は、現在では銭湯専門誌からの取材を受ける
ほどの銭湯好き。災害でライフラインを断たれた多くの被災者たちが入浴に訪れ笑顔を
取り戻す様子や、減少を続ける銭湯で知った「災害時の(地域住民の入浴施設)拠点に
なりたいという浴場組合の思い」からアイデアが浮かんだという。
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