オバマ氏にイラク撤退要求 アルカイダ融和的トーンも
【カイロ7日共同】
国際テロ組織アルカイダ系武装組織「イラク・イスラム国」の指導者アブオマル・バグダディ師を名乗る人物は6日、
オバマ次期米大統領に対してイラクからの米軍撤退を要求し、
イスラム教徒への干渉をやめれば対等な関係を持つことを妨害しないとする音声声明をウェブサイト上で発表した。
オバマ氏の勝利について、アルカイダ系組織が反応を示したのは初めてとみられる。
声明はアフガニスタンからの米軍撤退も要求する一方で、条件付きながらこれまでとは違い、
米国に対して融和的なトーンも含まれている。
声明は約21分45秒。オバマ氏に対し「ホワイトハウスの支配者」と呼び掛け、
「われわれとおまえたちのためになることを教えよう。それは中立の立場に戻ること。
米軍を撤退させ、われわれの問題に直接、間接に干渉することをやめることだ」と指摘。
その上で「その代わりに、われわれは石油であれ何であれ、
対等な立場で貿易を行うことを妨げることはしない」と強調。
「このメッセージの目的はおまえたちを脅すことではなく、人間の幸福のために好意的に呼び掛けることだ」と述べた。
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110701000225.html