中国青年研修団、池袋「中華街」を視察―東京
2008年10月31日、「日中青少年友好交流年」並びに「中国・地方青少年招へい」の一環
として、中国から経済関係省庁・地方自治体商工部門の公務員、民間企業の経営者、
労務担当者、会社員などで構成される青年団120人が21日来日し、研修を受けている。
この青年研修事業は、1984年に当時の中曽根康弘首相が提案したASEAN諸国を対象
に実施された青年招へい事業を受け継ぐもの。代表団は青少年育成・経済・地方振興・
教育・環境政策の5グループに分かれ、日本各地で行われる研修に参加する。団員は
視察や学習を通して日本についての見識を深め、将来の国づくりを担う人材となることを
期待されている。
10月29日午後、青年団経済グループ25人は、張果(ジャン・グオ)総団長(中国重慶市青
年企業家協会会長)と共に、近年、在日中国人が日本で最も多く集住する池袋を訪れ、
現地視察の後、講演に耳を傾けた。同地区は中国人人口や中国関連店舗などの多さか
ら、池袋「中華街」として注目を浴びている。
講師の段躍中さん(日本僑報社編集長・日中交流研究所所長)は、70万人を超える在日
中国人は日本最大の外国人人口であることを説明し、中でも「池袋は交通の便がよく、中
国の食料品店や中国語書店など、中国に関連した店舗が数百軒以上ある。首都圏の中
国人を支える街であり、日本社会との共生を目指す街」と述べた。
講演後、団員は「日中の友好が池袋からも高まれば」「中国語新聞や週刊紙が池袋に集中
していることを知り驚いた」などと感想を述べていた。
研修団は奈良・大阪を回り、ホームステイ後、11月7日帰国する予定。
http://news.livedoor.com/article/detail/3883643/