ルーキーながら今季7勝を挙げた多田野数人投手(28)が“ダルビッシュ仕込み”の
新球カットボールの習得に着手した。
秋季キャンプ2日目でブルペン入りすると、捕手を立たせたまま何度もカットボールを
試投し、真価が問われる来季への意欲を見せた。
「今までも何度かカットボールをものにしようと思ったけど、このキャンプでは徹底的に
やろうと思っている。打者の反応も確かめながら、このキャンプで(カットボールを)
あきらめるか、続けるかを判断したい」。
既にシーズン後半にダルビッシュから球の握り方や投げ方などを伝授され、
「とてもためになった」と言う。
多田野がカットボールの習得に乗り出した背景には、今季の被打率が右打者・217に
対し、左打者・322という数字がある。左打者を抑えるには、内角攻めに有効な
カットボールが必要と痛感した。メジャーではカットボールを使う投手が多く、
元メジャーリーガーの吉井投手コーチは「マスターすれば、投球の幅が広がる」と断言。
逆輸入右腕がさらなる進化を目指す。
http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2008/10/30/02.html