米映画監督「日本アニメ凄くグレイト。手塚、高畑、宮崎、押井、大友をリスペクト」

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1 IMF(アラバマ州)

ギレルモ・デル・トロ止まらぬ日本アニメ賛歌

『ヘルボーイ』パート2来日会見で冗舌にマニアぶり自慢
2008/10/30
『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』のギレルモ・デル・トロ監督が30日(火)、東京・有楽町のザ・ペニンシュラ東京で来日会見を行った。
マイク・ミニョーラ原作の人気コミックの映画化第2弾。地獄で生まれた正義のヒーロー・ヘルボーイが
邪悪な魔物から人間を守るSFアクションで、前作『ヘルボーイ』に続きメガホンをとっている。
『ロード・オブ・ザ・リング』の前章となる“The Hobbit”2部作など、2017年までスケジュールがびっしりで「世界一多忙な映画監督」といわれているが、
6年ぶり4度目の来日に、「このキャラクターには自叙伝的な意味合いが込められているんだよ。
僕と一緒で体も大きいしね」とジョークを飛ばし、巨体を揺すりながら豪快に笑った。
“モンスターの登場しない映画はつくらない”と公言しており、とりわけ日本のアニメやコミックから多くの影響を受けたという。
「子どものころ、メキシコでは日本のアニメがたくさんテレビ放送されていて、手塚治虫や高畑勲、宮崎駿を見て育った。
その後は押井守や大友克洋からも多くインスピレーションを得た」とじょう舌だ。
さらに、「ゴジラであれガメラであれ、感情移入できるキャラクターを構築しているから日本の作品は秀逸なんだ。
西洋で低く見られがちな文化に対して唯一敬意を払っている国だと思う」と絶賛。
そして「東京に来る時は、空(から)のスーツケースを別に1つ持ってきて、おもちゃやグッズでいっぱいにして持って帰るんだ」と楽しそうに話した。
現在は、米ユニバーサルとの間で『フランケンシュタイン』や『ジキルとハイド』のリメイク企画が進行中だが、自らのために書き進めている脚本の存在を明言。
「『パンズ・ラビリンス』と『デビルズ・バックボーン』に近い内容のものを書いているんだ。
僕はどんなに登場機会が少なくても、モンスターさえ登場すれば満足なんだよ」と終始ご機嫌だった。
東宝東和配給で、2009年1月9日(金)から東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。
http://www.varietyjapan.com/news/movie_dom/2k1u7d00000fsafk.html