平野以外にも若手野手を育てるのが阪神のカギ

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1 わいせつ教諭(東京都)

 2軍打撃コーチ就任を要請されていた阪神OBの八木裕氏(43=野球評論家)が24日夜、大阪市内のホテルで
球団幹部と会談し、就任の意思を伝えた。現役時代は「代打の神様」の呼称でファンに親しまれた存在。現役終盤に
代打の切り札として活躍した点は新監督就任を内諾した真弓氏とも共通する。懸案の若虎育成へ、1軍と2軍が
“神様ライン”で結ばれる。

 04年の現役引退から4年。再び猛虎のユニホームに袖を通すことを決断した。晴れやかな表情を浮かべ、
そして、引き締めた。「やらせていただきますと、返事した。2軍というポジションなので、すぐ結果は出ないかも
しれないが、じっくり腰を据えて若い選手と一緒にやっていきたい」。ともに泥にまみれるという決意表明だった。

 役割は自覚していた。今季1軍レギュラーで20代の野手は平野(29歳)と鳥谷(27歳)くらい。昨秋の故障で
出遅れた桜井をはじめ期待を集めた若手がそろって伸び悩んだ。将来、いや、来季を見ても野手陣では次の
世代の台頭が欠かせない。

 「誰と言うのではなくて、みんながタイガースの選手で、みんなにチャンスがある。打つことに関して、1歩でも
2歩でもレベルアップさせることが仕事。それを目指したい」

 正式発表を待ち、29日の秋季練習初日で初めての教え子たちと対面を予定。11月の秋季キャンプも既に
評論家として組まれていた多忙なスケジュールを縫って参加する意向だ。「時間がある限りグラウンドに行く。
まずはしっかり見ることから始めたい」。現役17年を一筋で過ごした猛虎魂、「神様」と称された勝負強さ。
そのすべてを若虎に伝承していく。

http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200810/25/base216555.html