愛知県の地方機関で多額の裏金が発覚した問題で、県新城設楽(しんしろしたら)農林水産事務所で
01〜03年度、約300万円の使途不明金が生じていたことが19日、県の調査で分かった。職員が
事務用品を業者に架空発注し、代金を私的に流用した疑いがあるという。県は近く県警に業務上横領容
疑などで告訴するか被害届を出す方針。県警は既に業者側から任意で聴取を始めているという。
県によると、今年5月の会計検査院の調査で同事務所の「預け金」を指摘され、6月から県独自で調
査。業者側の売掛台帳から、納品のないままとなっている入金があることが判明した。金を職員が私的
流用した疑いがあるとみて当時の職員ら約40人を聴取したが、関与を否定され、8月に県警に相談し
ていた。
使途不明金はいずれも事務用品などの購入に充てる県費の「需用費」。業者側に架空発注する手口は
「預け」と同じだが、県農林水産部の永田清部長は「預け金は公的に使用する目的があったが、今回
(の使途不明金)は当初から犯罪性が高い」と指摘した。業者は横領などへの関与を否定しているが、
業者側への対応も「警察と相談して判断する」という。【月足寛樹、丸山進】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081020ddm041040113000c.html 【依頼388】