アイスランド銀を支援へ ベルギーとルクセンブルク
欧州で金融危機が広がるなか、ベルギーとルクセンブルクの両政府はアイスランド最大手カウプシング銀行の
経営支援で協議に入った。同行がアイスランド政府の管理下に置かれ、ベルギーの支店などを含めて預金が引き出せなくなり、
預金者らの不安が高まっているため。欧州では国境を越えて業務を展開する銀行グループが多く、
政府が外国銀行の経営支援に乗り出すという異例の措置となる。
カウプシング銀はルクセンブルクに現地法人を置き、同国とベルギーの支店で高金利で預金を集めていた。
両国政府はルクセンブルク法人を銀行本体から切り離し、経営支援する方向でアイスランドと交渉を進めるとみられる。
ベルギーの首相報道官は経営支援で「あらゆるシナリオを考える」と語った。
今のところ、ルクセンブルク政府は現地法人の国有化に消極的。このため、両国政府が大陸欧州などの金融機関との
合併を仲介・支援することで経営を安定させる可能性が高い。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081019AT2M1800R18102008.html