眼科用医療機器納入をめぐり、医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区)
元社長、久保村広子被告(74)=贈賄罪で起訴=から約260万円のわいろを受け取ったと
して、警視庁捜査2課は15日、収賄容疑で防衛医大教授兼防衛医大病院眼科部長の西川
真平容疑者(49)を逮捕、贈賄容疑で久保村被告を再逮捕した。また、埼玉県所沢市の
防衛医大や同病院のほか、東京都新宿区の防衛省装備施設本部など関係先の家宅捜索
を始めた。
調べに対し、2人は「まちがいありません」と容疑を認めているという。
調べによると、西川容疑者は平成16年4月から同部長と同教授を兼務していたが、防衛
医大と同病院が発注した医療機器の納入に関し、ヤマト社に便宜を図った見返りに、17年
1月から19年7月にかけて4回にわたり、久保村容疑者から計約260万円のわいろを受け
取った疑い。
ヤマト社は15〜19年度の5年間で、防衛医大と同大病院から計2億6947万円分の医療
機器を受注。「眼科用YAGレーザー装置」を予定価格と同額の499万2750円で落札した
ほか、99%を超える落札率(予定価格に占める落札額の割合)の受注も複数あった。
ヤマト社をめぐっては、国立身体障害者リハビリテーションセンター(所沢市)元部長の
簗島謙次被告(63)が、久保村容疑者から、医療機器などの選定に便宜を図った見返りに
総額195万円の現金を受け取っていたとして収賄罪で起訴されている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081015/crm0810151623036-n1.htm