こんな時期に・・・グルジア和平会議決裂
グルジア和平会議決裂 2地域の立場、調整できず
グルジア紛争の完全和平に向けた事務レベルの国際会議が十五日、スイスのジュネーブの国連欧州本部で開かれたが、
本格的な協議が始まる前に決裂した。
八月の軍事衝突以来初めてロシアとグルジアが同じ交渉のテーブルにつく見通しだったが、実現せずに終わった。
調停役の欧州連合(EU)と国連、欧州安保協力機構(OSCE)は「難しい手続きがあった。会議は中断した」と発表。
十一月十八日に会議を再開する意向だが、先行きの見えない交渉のスタートとなった。
AFP通信によるとロシア代表団のカラシン外務次官らは初めの全体会議を欠席。約五十分間遅れて会場に現れたが、
その後予定されていたグルジア側との個別協議を拒んだ。
ロシアのインタファクス通信によると、カラシン外務次官は「会議はグルジアの責任でできなかった。
グルジアが全体会議への参加を断ったからだ」と非難した。
ロシアが紛争後に独立を承認したグルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の代表団が
どのような立場で今回の会議に出席するかが、会議の最初の争点だった。
いずれも独立国と位置付けたいロシアは、グルジアやEUと折り合いが付かなかったとみられる。会議には米国の代表も出席していた。
国連の潘基文(バンギムン)事務総長は十四日夜、「時間と忍耐が必要だ」と長期化を示唆していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008101602000124.html