在日でビックリした事

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1 アスリート(千葉県)

ひと・人・交差点:「兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会」代表・藤川正夫さん /兵庫

 ◇教育現場に多様な文化を 在日外国人教育への思い、出版−−藤川正夫さん(56)=神戸市須磨区
 「在日外国人教育は、教育の危機を乗り越える最後の砦(とりで)」。多忙な公立高校教員生活の合間を縫って先月、
企画から半年間で「多文化・多民族共生教育の原点〜在日朝鮮人教育から在日外国人教育への歩み」(明石書店、2500円)を出版した。

 264ページは、70年代から在日コリアンの教育を担った教員の実践▽国籍条項撤廃で誕生した公立学校の外国籍教職員の思い
▽中国、ベトナム、日系南米人らニューカマーの子どもたちの教育現場−−で構成。「教室の隅に追いやられ排除されてきた」在日コ
リアンや被差別部落の子どもたちの就学・進路保障に奔走してきた教員らの気概があふれる。

 15年間勤務している公立高校(総合学科)では、「アジアと結ぶ」をモットーに、在日コリアンや華僑の子どもたちを積極的に受け入れ、
母語(中国、韓国朝鮮、ベトナム語)の授業、韓国、中国の姉妹校と相互訪問などを実施。教え子らは、互いの「違い」を認めあい、
ルーツとアイデンティティーへの誇りを胸に、大企業社員や研究職として活躍する。メールで届く近況にほおがゆるむ。

 教室にも街にも外国にルーツを持つ子どもたちが増え続ける。「成果主義、排外主義がはびこる教育現場に、多様で開かれた豊かな文化を取り戻したい」。決意は揺るがない。

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20081011ddlk28070365000c.html