広島県無形民俗文化財に指定されている三次市の伝統神事「神殿入(こうぞのり)」が11日夜、
吉舎町の辻八幡神社であった。神社一帯が約6000個の灯籠(とうろう)で彩られた。
午後9時半ごろ、赤や緑の灯籠をつるしたササ竹を持った氏子たち約400人が、参道の入り口
を出発。太鼓やかねを鳴らしながら、神社までの約500メートルを練り歩いた。刈り取りが終わっ
た参道沿いの田んぼにも、五重塔や竜、コイをかたどった灯籠が置かれた。
神殿入は天明年間の1781―89年に飢饉(ききん)が続き、農民が豊作を祈って始めたとされる。
1997年に県無形民俗文化財の指定を受けた。
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