「梅毒患者の報告数が、03年から07年の4年間で44.8%も大幅増加」こんな驚くべきデータが、
国立感染症研究所の感染症発生動向調査でこのほど明らかになりました。
発表によると、梅毒患者の報告数は03年が509例。以降、年ごとに535、543、637と増加を続け、
07年には前年を100も上回る737例に。03年と07年を比較すると患者数は4年間で1.45倍になった
計算です。さらなる感染者の増加が懸念される梅毒。
梅毒は感染しても通常3週間は症状が出ないという点。つまり、自覚症状のないまま、この期間に
パートナーに感染させてしまう危険性があるのです。またこの期間は、血清反応で感染の有無を
調べる検査がまだできません。
3週間を過ぎると、感染部分にしこりができたり、太ももの付け根のリンパ節がはれたりします。
いずれも痛みはなく半月ほどで消えますが、放置すると血液を通して病原菌は全身へと広がり、
やがては臓器に重い障害が出て、最悪の場合は死に至ることも。
ほかの性感染症と同様に、予防法としてはコンドームの着用、不特定多数との性的接触を避けることなどが
挙げられます。自覚症状のある人はもちろんのこと、不安がある人も、パートナーとともに医療機関を
受診しましょう。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081011org00m100003000c.html