前自民党参院議員の三浦一水氏(54)が10日、次期衆院選熊本3区に無所属で立候補すると正式に表明した。
すでに立候補を決めている自民現職、坂本哲志氏(57)▽民主新人、後藤英友氏(42)と三つどもえの戦いになりそう。
同選挙区はまたも保守分裂選挙の見通しになり、自民党内からは困惑の声が上がっている。
三浦氏は、県議を経て95年の参院選熊本選挙区に出馬し初当選。その後自民入りし、副農水相などを務めた。
3選を目指して自民党公認で立候補した昨年の参院選で落選した後は、農業に従事してきたという。
県庁での会見で「厳しい状況にある農業の窮状を訴えたい。足で回って草の根で共鳴者を増やしたい」と述べた。
県農政連に推薦願を出したという。
三浦氏出馬を受け、坂本氏は「これまで通りやるだけ。過去3回の選挙でやってきた草の根的な運動を中心に、
自民党の支えを得ながら県民の理解を得たい」と話した。
一方、後藤氏は「3区はこれまでは保守分裂に注目が集まってきたが、次期衆院選は自民か民主かの政権選択の選挙。
『3人のうち2人は自民党だ』とみんなわかっていると思う」と話す。
農業者の声を代弁したいという三浦氏だが、坂本、後藤両氏も農業政策の訴えには力を入れている。
後藤氏は党の掲げる戸別所得保障制度を集会などで詳しく説明し、坂本氏も独自の農業政策をまとめたマニフェストを配布する予定だ。
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