新居浜補償金詐取の主犯元社長、二審も実刑
JR新居浜駅前土地区画整理事業に絡む移転補償金詐取事件で、
詐欺罪に問われた主犯の新居浜市松木町、水野興産元社長水野幸茂被告
(52)の控訴審判決公判が9日、高松高裁であった。柴田秀樹裁判長は
懲役3年の一審松山地裁判決を破棄、懲役2年6月を言い渡した。
判決によると、水野被告は同事業で取り壊しが決まっていた所有マンションに
架空の賃借人を集め、新居浜市から約2726万円を詐取した。水野被告は
一審判決が重すぎるとして執行猶予付き判決を求めていた。
柴田裁判長は「多額の公金を詐取した計画的で大胆な犯行。原判決時
点を基準とする限り、懲役3年の実刑が不当に重いとはいえない」と判断。
一方で一審判決後、水野被告が反省し500万円を贖罪(しょくざい)金と
して県弁護士会に寄付したことを挙げ、「執行猶予は相当とは言えないが、
原判決の量刑を維持するのは酷」と減刑理由を述べた。
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20081010/news20081010993.html