中山前大臣「東国原出馬は私のシナリオ」
[2008年10月9日7時58分 日刊スポーツ]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20081009-417263.html 次期衆院選の宮崎1区からの不出馬を表明した同区自民党現職の中山成彬前国土交通相(65)
が8日、高速道路の建設陳情で上京していた東国原英夫宮崎県知事(51)に直接「出てもらわんと
困る」と後継出馬の逆陳情パフォーマンスをした。中山氏は失言3連発での国交相辞任も含めて、
自作の筋書き通りに進行していることを強調し「知事に伝わった」と満足顔。一方の東国原氏は
「非常に唐突。違和感を覚えた」と完全無視状態で、中山氏の勇み足だけが目立った。
失言が原因で国交相を辞任し、次期衆院選の不出馬を決めた中山氏が突然「自作自演のシナリオ
が進行中でございます」と切り出した。民主党政権では国政が傾くとの持論を展開したあと「シナリオ
の第1ステージ、第2ステージとあるんだが、東国原知事にどうしても出てもらわんと困る」と約3
メートル離れて座る東国原氏に直接、後継候補のラブコールをした。熱を持って語る中山氏とは逆に
場内の空気はシラけていた。(中略)中山氏はたたみかけるように「知事には(衆院選に)出てもらって、
全国の自民党の候補者を回ってもらいたい。全国的な知名度がありますからね」と自民党の顔として
の全国行脚を一方的に提案した。しかも「そのために私はポンッ、と休んで横におる。だから、どうぞ
行ってください」と自らが参謀として同行するプランまで持ち出した。
さらに余計な秘密も暴露。県庁には県民からの電子メールなどが届き、現在約95%が出馬反対。
7日には高速道路建設を訴える女性グループが、東国原氏を訪ねて国政転出を訴えた。「あれね、
私の差しがねなのよ」と得意顔で話した。これを聞いた県職員は「中山さんが仕組んだことはみんな
知ってるよ。公式の場で暴露するなんて、頭がおかしい」とあきれていた。