「ニート・引きこもり」 家族で抱えず他人に見せてあげて

ニート、引きこもり　「家族で抱えないで」

ニート・引きこもりなどで苦しむ若者や、その保護者を対象とした総合相談窓口「青少年自立支援センター」が
大分市東春日町の第二ソフィアプラザビル四階「ＮＰＯプラザ」に開設し、一年が経過した。さまざまな相談が
寄せられており、関係者は「解決の糸口として、相談窓口の必要性を強く感じる」と話している。

県の委託を受けたＮＰＯ法人アスパル（大分市）を中心に、不登校や子育て支援に取り組むＮＰＯ約十団体が
協力して運営。うち五団体が、相談に当たるコーディネーター計十人を派遣している。県精神保健福祉センターなど
福祉や就業にかかわる関係七機関もバックアップ。ケースに応じて最適な機関が協力し、官民の垣根を越えた
ネットワークを構成している。「みんなで集まると、いろいろなことができるので心強い」と平野薫則（しげのり）
アスパル理事。相談が適切にできるよう、研修には特に力を入れる。

コーディネーターの一人、若菜洋樹ＮＰＯ法人ステップ副理事長は、自らも引きこもりの経験がある。
「立ち直りたくても、どうしてよいか分からない人が多い。相談の声が何かを動かす。まずは電話をしてみてほしい」と訴える。

この一年間、センターに寄せられた相談は延べ二百九十二件。保護者からの相談が大半を占め、二百十六件。
当事者からは五十四件。相談内容は、引きこもりに関するものが百二十一件と最も多い。スーパーバイザーの
竹内小代美精神科医は「親の介護と引きこもりの子どもの両方を抱えるケースや、十―四十代まで引きこもりを
続けているケースもある。日本は家庭内で抱え込んでしまうことが多く、家族の負担が大きい。田舎ほど人の
目につき大変で、支援が届きにくい面もある。どうカバーしていくかが課題」と話している。

青少年自立支援センター
水・土曜日の午前１０時から午後６時まで、来所のほか、電話・ファクス（０９７・５３４・４６５０）で相談に応じる。
要予約でコーディネーターの訪問相談も受け付ける。

http://202.143.251.238/localNews/2008_122344080944.html

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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