瀬戸大橋20年:備讃における工芸のあゆみ 歴史振り返る150点−−高松 /香川
10月5日16時2分配信 毎日新聞
◇香川の漆工芸と岡山の備前焼−−高松で来月9日まで
幕末以来の漆工芸(香川)と備前焼(岡山)の歴史を振り返る展示「備讃における工芸のあゆみ」が
4日、高松市玉藻町の県立ミュージアムで始まった。11月9日まで。
06年に始まった香川・岡山合同企画文化交流展の一環。昨年までは収蔵品の交換展示を別々に
実施していたが、瀬戸大橋開通20周年の今年を集大成と位置づけ、両県での巡回展とした。
岡山県での展示は11月14日〜12月14日。
展示は、幕末の工芸▽博覧会の時代▽工芸作家への道▽伝統工芸の継承者たち――の
4部構成で約150点。明治中期に質が落ちて信用を落とした漆工芸が、
工芸学校の設立などで復興した経緯や、備前焼が苦難の時期を経て戦後に再注目されたことなどが、
作品と共に紹介されている。
田口慶太学芸員は「それぞれの文化的背景を比較しながら見ることができる」と話す。
同市東田町、無職、吉田敬さん(72)は「両県の工芸品が一堂に見られると楽しみにして来た。
どちらも甲乙つけ難い」と作品に見入っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000229-mailo-l37