解散、「来月3日」広がる=予算委での追及警戒−与党
衆院解散のタイミングについて、麻生太郎首相の所信表明演説に対する各党代表質問が終了する
10月3日に踏み切るべきだとの意見が29日、与党内で強まった。2008年度補正予算案の審議に入れ
ば、野党側が中山成彬前国土交通相を任命した首相の責任を追及するのは必至。その前に解散して
野党の攻勢をかわす狙いだ。
補正予算案について民主党は、衆参両院の予算委員会で2日ずつ審議すれば採決に応じるとして、
事実上の「話し合い解散」を与党に提案している。衆院選に向けて中山氏の放言や事故米不正転売
問題などで政府追及の機会を確保したいとの思惑からだが、与党内でも「予算委を拒否したら逃げた
と言われる」との声がある。
しかし、中山氏の問題発言と引責辞任で野党側は一段と勢いづいており、自民党幹部の1人は29日、
「予算委を開いてもいいことはない。支持率はこの先下がるだけだ」と指摘。尾辻秀久参院議員会長も
記者会見で「民主党(の提案)を信用するのは難しい」と述べ、予算案審議に入らずに10月3日に解散
すべきだとの考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000142-jij-pol