コンクール金賞の小学生の詩で盗用 受賞取り消しに
小中高生を対象にした前橋市の詩のコンクール「詩のまち前橋 若い芽のポエム」で、
小学生の部で美棹(みさお)賞(金賞)に選ばれた小学三年の女児の受賞作が
詩人の作品を盗用していたことが二十七日、分かった。
市は受賞を取り消し、作品の選考委員と今後の対応を協議する。
市によると、盗用したのは、詩人の武鹿悦子さんの「せいのび」という作品で、
文言と内容がほぼ同じだった。詩集から盗用したという。
コンクールの入賞作品は二十六日に記者発表。市は発表前、
小学校を通じて女児に受賞を連絡したが、同夜、女児が「自分で書いたものではない」と家族に打ち明け、発覚した。
コンクールは今年で十二回目。
今回は全国二十五都道府県とタイ、インドネシア、アラブ首長国連邦から、
過去最高の二万二千百四十四編の応募があり、小学生の部には一万三千百三十三編が集まった。
選考委員は、日本現代詩人会の元会長らが選任されているが、盗用を見抜けなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20080928/CK2008092802000142.html