映画「明日に向って撃て!」などで知られる米国の俳優ポール・ニューマンががんのため、
26日に米東部コネティカット州ウェストポート近くの自宅で亡くなっていたことが27日、
分かった。AP通信が報じた。83歳だった。07年5月にはテレビ番組で「終わりの時だ」と
引退を表明。今年6月には2、3年前に肺付近の手術を受けたと報じられていた。
06年のアニメ「カーズ」での声優が最後の“映画出演”となった。86年には「ハスラー2」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。
衝撃的なニュースが世界をかけめぐった。世界的な名優で“反逆児”でもあったニューマンが、この世を去った。
亡くなった詳しい日時や死因などは明らかになっていないが、親しい友人には約2年ほど前にがんであることを明かし、
今年6月にAP通信の報道で明らかに。数年前から闘病生活を送りながら、妻と余生
を過ごしていたようだが、ついに帰らぬ人となった。
名門アクターズ・スタジオ出身のニューマンは、テレビでキャリアをスタート。ブロードウェーの
舞台「ピクニック」で注目されるようになり、大手映画会社ワーナーから週給1000ドルの5
年契約のオファーを受け、54年に「銀の盃」で映画デビューした。が、このころから反逆児
ぶりを発揮。2番手の扱いへの不満から一時、再びブロードウェーの世界へ。
転機は56年、故・ロバート・ワイズ監督との出会い。ボクシングの世界チャンピオンの半生を
描いた主演作「傷だらけの栄光」で飛躍。ここから映画の世界へと入り込み、ビリヤード
の名手を熱演した「ハスラー」(61年)、刑務所の理不尽な仕打ちに反抗する服役囚を好
演した「暴力脱獄」(67年)などで、自らを投影する役柄を次々と好演し、個性的な俳優と
しての座を確立した。86年にオスカー俳優となった。
68年には監督業にも進出。「レーチェル レーチェル」はアカデミー賞の作品賞にノミネートされ
るなど、手腕を発揮。友人と共同で会社も設立し、企画・製作も手掛けるようにもなった。
ハリウッドのリベラル派としても知られ、ベトナム反戦、反核運動にも積極的に関与。82年には
サラダ・ドレッシングなど
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http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080928-OHT1T00095.htm