汚染米:給食327万食に 21都府県 島田化学工ルート
でんぷん製造業「島田化学工業」(新潟県長岡市)から転売された汚染米が原料に使われた
可能性があるだし巻き卵やオムレツなどが、全国21都府県で計327万8800食以上に
使われていたことが、毎日新聞のまとめで分かった。三笠フーズ(大阪市北区)による汚染米は、
24都府県で酒造会社や病院・施設に流通していたが、島田化学工業分はほとんどが小中学校
で使用されていた。
同工業は、農水省から工業用「のり」に使う契約でカビの生えた事故米を購入していたが、
実際は食用の米粉でんぷんに加工していた。この米粉でんぷんは主に「すぐる食品」(東京都
目黒区)に販売され、「手づくり厚焼玉子」「だし巻き玉子」「プレーン半月オムレツ」などを
製品化する際につなぎなどとして使用した可能性があるという。
19日に愛知県の幼稚園・小中高校で約45万食が給食として出されたことが判明したが、
20日に千葉、21日に三重、兵庫、富山、福島でも使用が分かり、計約60万4830食が
給食として出されていた。22日には、各自治体の教育委員会が次々と混入の事実を発表。
毎日新聞で集計した結果、19都府県で計約267万4000食にも上った。一部自治体は
島田化学工業の名前を明らかにしていないものの、ほとんどが同工業からすぐる食品を通じた
ルートとみられる。
22日判明分で、最も多かったのは愛知県岡崎市。汚染米が混入した疑いのある卵焼きが
03〜07年の5年間に、市内の幼稚園3園と小学校50校、中学校19校で提供されていた。
同様に大阪府でも約50万食、山梨県でも約30万食が出されていた。東京都ではあきる野市
で1万食が確認されたが、すぐる食品から製品を買っていた卸業者によると、東京都内でも
別に納入実績があるという。
毎日jp
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080923k0000m040150000c.html