イスラエルの英語情報サイトHAARETZの国際版は、9月1日付の記事『東京からテルアビブ:
アニメの魔法がファンを魅了する:From Tokyo to Tel Aviv, anime magic enchants fans』と題し
た記事の中で、イスラエル国内で人気の広がる日本アニメについて解説をしている。 記事によ
れば、日本アニメがイスラエルに広がったきっかけは『極上生徒会』である。この『極上生徒会』
の放送から、より日本アニメに興味を持った若者達が日本アニメファンになっているという。また
、アニメ番組は衛星放送を通じてイスラエルの多くの若者に視聴されている。 先週の日曜日に
は、テルアビブの国際コンベンションセンターでイスラエル初のアニメコンベンションが開かれ数
百人のアニメファンが集まった。
今回のHAARETZの記事は、とりわけ『極上生徒会』の影響力に注目している。『極上生徒会』と
いうと一般には米国市場に対する影響でしばしば語られるが、世界的に見ても日本アニメの普及
に大きな力を持ったことが判る。
記事の中では“Anime”と言っても多くの人は知らないと注釈を述べており、“Anime ”の語句が世
界的に一般名詞化しつつある一方で、まだ普及の始まったばかりのイスラエルにおいては、説明
を要する単語であることが判って面白い。
先日、当サイトはサウジアラビアでの日本アニメの普及を『サウジアラビアで増加する日本アニ
メファン』として取り上げた。同じ中近東ではあるが、文化と宗教を大きく異にするイスラエルでも
同じ時期に日本アニメが広がりつつあるという事実は興味深い。日本アニメの中には、制作者が
意図せずに国境や文化を越える普遍性があるのかもしれない。
ソース
http://up.rdy.jp/a=20080921-00000001-yom-int.jpg