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http://img2.wiredvision.jp/news/200809/2008091820-1.jpg BBCの報道によると、フランス軍がソマリア沖の海賊を急襲し、誘拐された2人のフランス人を救出するという事件が9月15日(現地時間)にあった。海賊のうち1人は死亡し、6人が逮捕された。
フランス軍がソマリア海賊から自国民を救出したのは、ここ5カ月で2度目になる。4月の救出では、戦艦やヘリコプター、スナイパーなどが動員され、数人の海賊をフランス法廷に送ることに成功した。
ソマリアの海賊事件は今年着実に増加しており、陸上でも誘拐事件が頻発している。
ソマリアの首都モガディシュでは8月下旬、外国人ジャーナリスト2人と交渉役のソマリア人1人が誘拐された。
それから2週間後、誘拐犯たちはついに身代金額を提示した。ジャーナリストを安全に解放する見返りとして300万ドル[約3億円]を要求したのだ。
陸と海に出没するソマリアの武装集団は、外国の企業や家族が支払う身代金によって、1ヵ月あたり数百万ドルを首尾よく獲得しているわけだ。
現在のところ海賊たちは、ソマリア北東部の漁村エイルの南に位置する港に、11隻の船を保有している。
彼らによる大型船の乗っ取りは今年に入って急増し、1回で平均100万ドルの身代金をもたらした。
ワイアードのブログ『Danger Room』に寄稿している海軍アナリスト、Galrahn氏は、この問題はさらに悪化すると予測している。
その根拠として、同氏は具体的な計算を示して、海賊行為や誘拐がソマリア人たちにとって比較的収益性の高い「産業」になっていることを説明した。
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