愛知県安城市のスーパーで2005年2月、幼児ら3人を殺傷したとして殺人罪などに問われた
無職氏家克直被告(38)の控訴審判決で、名古屋高裁(田中亮一裁判長)は18日
懲役22年(求刑懲役30年)とした1審判決を支持、被告側の控訴を棄却した。
弁護側は「統合失調症の影響で被告は幻聴や妄想に支配され、違法性の認識はなく
心神喪失だった」と無罪を主張。捜査段階から1審判決までに計4回の精神鑑定が実施され
刑事責任能力をめぐって判断が分かれていたが、1審判決は「被告は統合失調症を発症し
心神耗弱状態だった」と限定的な責任能力を認定した。
今年2月の名古屋地裁判決によると、氏家被告は刑務所を仮出所後、更生保護施設から
逃げ出していた05年2月4日、イトーヨーカドー安城店で、愛知県岡崎市の青山翔馬ちゃん
当時(11カ月)の頭部をナイフで刺して殺害。翔馬ちゃんの姉(7)と女性にけがを負わせた。
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