本田はこの日も積極的に6本のシュートを放ったが、ゴールを奪うことはできなかった。
タイミングのいい飛び出しで、フリーでダイビングヘッドを狙った場面もあったが、オフサイドの判定だった。
これで4試合連続5本以上のシュートを放ちながら、まだゴールという結果は出ていない。
本田は自身の現状について、「(プロに入って)4年間そういう(ゴールを狙う)プレーをしていなかったから、
今そのツケが回ってきているかもしれないですね」と語った。
この日、後半から登場し2点を奪ったカラブロと本田は、次のような会話を交わしていた。
カラブロ:「お前はいつもパスと走ってばっかりいるけどシュートを決めない。お前が決めているのはユーチューブ(動画共有サイト)の中だけ」
本田:「お前はへたくそや。パスもできへん。体抑えて、振り向いてシュート打つしかない」
カラブロ:「それがおれのクオリティー。おれにそれ以外求めてどうする」
本田:「お前、おれにパス出せ」
カラブロ:「何でお前にパス出さないといけない。おれがFWだ。お前がパス出せ。いつでもおれは待っているから」
カラブロはTOPオス戦でも、体を抑えて振り向いてシュート、という彼の特徴を生かしたゴールを決め、
さらにはダダのファンタジーあふれるドリブルのコースに入って、ボールを横取りしてシュートを決めている。
そのキッパリしたストライカーの姿勢に対して本田は、「そこは俺にないところなんでうらやましい。
へたくそと言わずに、謙虚にシュートをうまいと認めながら盗みたい」と、大きく刺激を受けているようだ。
また、「チームメートに勝ちたい。負けたらあかんと思っている。
誰よりも活躍してカラブロからボールを横取って(ゴールを)決めて勝って、
カラブロと一緒にまた1部の違うクラブにステップアップしていきたい。それが目標」と語った。
さらに本田は、「おれ、弱かったですよ。全部パス出してたじゃないですか」と、
その強烈な個性とは裏腹な、過去の“弱かったプレー”を振り返った。
-Toru Nakata from Holland-
http://sports.yahoo.co.jp/news/20080916-00000025-spnavi-socc.html