深刻な業績の不振が続いているアメリカ最大手の自動車メーカー、GM=ゼネラル・モーターズは、
ここ2週間で100万台を超える乗用車のリコールを当局に届け出ており、修理のためのコストが
増加して経営再建の妨げになるのではないかという懸念が広がっています。
GMは、おととしからことしまで製造されたSUV=多目的スポーツ車の1車種を29万6400台
リコールすると今月3日に当局に届け出ました。運転席と助手席の間にある収納部分の扉に不具合が
見つかったということです。GMは、先月末にもSUVやセダンタイプの乗用車などでワイパーの
電子制御システムに不具合があるとして、16車種あわせて85万7700台のリコールを届け出
たばかりです。ここ2週間で100万台を超えるリコールで、品質の管理体制があらためて問われる
とともに、修理のためのコストの増加が経営再建の妨げになるのではないかという懸念が広がって
います。GMは、アメリカの景気減速とガソリン価格の高止まりによって、収益の多くを依存して
きた大型車の販売が低迷し、ことし6月までの3か月の決算で1兆6000億円を超える最終赤字
を計上するなど深刻な業績の不振が続いています。
NHKニュース
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