精密検査でも大麻の陽性反応が出たロシア出身の十両・白露山(26)=北の湖=が7日、
東京・江東区の部屋でスポーツ報知の取材に応じ、日本相撲協会の再発防止検討委員会による
検査の不当を訴えた。中でも簡易検査の段階で実名を発表されるなど著しく名誉が
傷ついたことを重視。今後、ロシア大使館へ出向き救済を求める考えも明言。さらに8日に
開かれる理事会で解雇処分が出た場合は再防委の委員を民事提訴する強硬姿勢もあらわにした。
ついに白露山が沈黙を破った。「100じゃない。1000%大麻を吸ってません」。
2日の家宅捜索後の会見以来となる肉声は悲痛な叫びに満ちていた。
2日の抜き打ち尿検査に続き、6日には精密検査でも陽性反応が出た。
「最初の検査自体がおかしいと思っているので信じることはできないんです」と明言。
不当検査を主張する理由は2日の簡易検査に疑問を抱いているためだ。
検査への疑いは4点。
〈1〉他の力士は任意で紙コップを選んだが、白露山と露鵬だけある親方から手渡された。
〈2〉陽性反応が出た時点で痛み止めなどの薬物使用を聞かれなかった。
〈3〉検査途中で日本アンチ・ドーピング機構の大西祥平専門委員から帰宅の許可が出たが、ある親方が居残りを命じた。
〈4〉検査中に大西委員から「大麻使用は100%ではない」と聞いたが、
会見で「2、3日中に吸引した可能性が高い」と発言し、あたかも常習であるかの印象を一般に与えた。
警察へは任意同行にもかかわらず、まるで連行されているように警察車両に乗せられた。
何よりも検査途中にもかかわらず実名を発表され、精密検査の結果前に「犯罪者のように扱われている」と憤る。
こうした事態に「露鵬と一緒にロシア大使館に行って“助けてください”と訴えにいくつもりです」と明言した。
関係者によると、2人の訴えをロシア大使館が認めれば外務省を通じ日本相撲協会へ抗議する
事態も出てくるという。大麻疑惑が外交問題へ発展する可能性が浮上してきた。
以下略
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20080908-OHT1T00094.htm