おそロシア「大量殺戮は合理的」…プーチンの意向で教科書に記述、議論呼ぶ

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1 不法入国者(福島県)
ロシアの新しい指導要綱は、スターリンが強制収容所で数百万人を
処刑したり収監したのは「全く合理的」であったとして論議を呼んでいる。

1920年代、スターリンの構想である巨大な『工場式農場』を実現するために数百万人が土地や家や乏しい
財産さえも奪われ、その後殺されたりシベリアに流されたり餓死したというのが西側諸国が理解している内容だ。
1930年代には、ソ連にとって危険人物と彼が考えた数百万の人々が処刑されたり、
あるいはシベリアや中央アジアの強制労働収容所に送られ栄養失調や被曝するなどして死亡した。
歴史家によると、ヒトラーのユダヤ人虐殺600万人よりも多い最大2000万人にも上る人々がスターリンによって殺されたという。

新しい指導要綱は、スターリンの行動は合理的であったとロシアの学童たちに教え込もうとしている。
1930年代の「恐怖政治」は、誰が寝返って襲撃してくるかも分からない状況下ではやむを得なかったとし、
彼と対立するグループや彼の思想に反する運動を悉く弾圧していったと記している。
それは、「スターリンの行動は歴史的難局に直面してのものであることを示すことが重要である」とし、
彼の行動は「工業立国建設に向けた一貫した意志に基づき、体制を守るために全くもって合理的なものであった」と強調している。

著名なロシア人歴史家ロイ・メドベージェフ氏は、「要綱は事実を歪曲するもの」と断じ、「スターリンが常に合理的だったなどと
いうのは間違いであり、彼は国家に多くの損害を与えた」と語った。ロシア国立人文大学歴史学部長のアレクサンダー・
カメンスキー氏は、「この要綱は、悲しいことに学校の歴史教育が“イデオロギーの道具”になり下がった証だ」と言う。

しかしこの要綱は、2007年6月にプーチン氏が歴史の教師たちを前に、
「スターリンが行ったパージ(粛清)は歴史上最も暗い1時期の出来事に過ぎないのであって、
誰も我々に罪の意識を科すことはできない」と語った内容を汲んだものと思われる。(抜粋)

http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1051871/Stalins-mass-murders-entirely-rational-says-new-Russian-textbook-praising-tyrant.html