【年金】ねんきん特別便「記録訂正なし」の8割、実際は必要
年金加入期間などの記録漏れの可能性がある人に送られた「ねんきん特別便」(今年3月までの発送分)で、
ほぼ漏れた記録の持ち主とみられるのに「訂正なし」と回答した受給者が、8月1日時点で61万1106人に上ることが分かった。
うち20万5485人に照会した結果、8割は訂正が必要だったことも判明。特別便による記録訂正が難航している実態が浮かんだ。
4日の年金業務・社会保険庁監視等委員会に社保庁が報告した。
ほぼ宙に浮いた記録の持ち主とみられるのは、送付した受給者の中でも、本人の確認済みの加入期間と漏れた記録の期間が重複しない人。
それにもかかわらず「訂正なし」と回答した人に、社保庁が漏れた期間などを直接伝えた結果、約20万人中16万681人に漏れた記録があることが判明した。
だが、記録を訂正すべき対象者(約61万人)で記録漏れが確認できた割合は26.3%にとどまる。
3月までの特別便は、漏れた記録そのものは載せなかった。このため約20万人中6割弱は「記録に間違いがないと思った」と答えていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080904-00000152-mai-pol