小日本語研修した海外教師「小日本は忙しくて疲れる国。モンスターペアレンツやニートを学んだ」

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1 アスリート(東京都)

 各国で活躍する外国人日本語教師の短期研修会が、さいたま市浦和区の国際交流基金
日本語国際センター(松尾修吾所長)で7月から約2カ月間行われ、アジアやヨーロッパなど
23カ国から計43人が参加した。このほど歓送会が行われ、ホームステイ先のホスト・
ファミリーらも参加し、日本での生活や思い出を振り返った。

 同センターは、海外で日本語を教える教師の短期研修会を年三回実施している。
1989年のセンター設立時からの事業で、夏期に行われる研修は日本語教師2年以上の
中堅層が対象。語学教授法や日本文化、ホームステイ、研修旅行などのプログラムが
行われる。研修を通じて日本語教師としてのスキルアップを図るとともに、日本語を介して
各国の教師たちとの交流を図ることが狙いだ。

 43人は研修期間中、同センターで寝泊り。プログラムの中には東京・埼玉見学、
歌舞伎鑑賞や折り紙・書道などの日本文化体験、日本の最新事情の講座などもある。
インドネシアから参加したルスマディ・プラヘスティ・サプタニングシさん(25)とスリ・
ヌッラフマーさん(30)は初来日。浦和踊りを体験して「一緒に踊れて楽しかった」と
興奮気味に振り返った。

 「モンスターペアレンツやニートなど、日本の新しい言葉を学んだ」というは、研修者
たちから「お父さん」のニックネームで親しまれていたアラブ首長国連邦在住でエジプト
国籍のバラカート・ファラグさん(52)。アラブの人々は日本に友好的とも語っていた。

 研修会参加は二回目というカザフスタンのボランクロヴァ・サマルさんは「日本は便利で
ぜいたくで生活しやすい」と、帰国したら日本文化を伝えたいと話した。ホームステイ先の
ホスト・ファミリーに呼び止められると、抱き合いながら再会を喜んでいた。

 日本について、研修者からは「忙しい」「スピードが速い」「住みやすいが疲れる」という
声が多かった。一方で「すしがおいしい」「トイレのセンサーにびっくり」「ごみの分別
している国は他にない」など、日本の良いところを挙げていた。

http://www.saitama-np.co.jp/news09/02/04l.html