1人当たりGDP、10位以内へ構造改革 「経済版福田ビジョン」
福田康夫首相は来春をめどに、10―20年後に日本の
国民1人当たり国内総生産(GDP)を10位以内に引き上げるために
必要な経済構造改革の指針となる「経済版福田ビジョン」(仮称)を策定する方針を固めた。
少子高齢化や人口減少が進むなかで安定的な経済成長を実現する方策や、
中国など成長著しい新興国の活力の日本経済への取り込みなどが論点になりそうだ。
首相は31日、首相公邸で伊藤達也首相補佐官と会い、経済活性化と
財政健全化の両立を前提にしてビジョンを策定することを確認した。
今秋にも伊藤氏を中心に外部の有識者による懇談会をつくる。
策定にあたっては「上げ潮派」の自民党の中川秀直元幹事長が本部長代行を務め、
同党の次期衆院選に向けた中長期のマニフェスト(政権公約)を検討する
国家戦略本部の「中長期ビジョン策定委員会」とも連携する。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080901AT3S3101531082008.html