9月7日、東急世田谷線沿線で開かれる「世田谷線つまみぐいウォーキング」(世田谷区商店街振興組合連合会・せたがやポイント協議会主催)に、
桐生発の「ミニファ」(ミニファーム)を使った野菜畑が登場する。
各畑では野菜の収穫祭が行われるほか、当日は桐生のものづくり作家をはじめ有志らも協力、世田谷駅前にブースを設け、都会では味わえない桐生のよさをPRする計画だ。
群馬大学発のエコ土壌と天然繊維の袋を組み合わせて生まれた小さな野菜畑「ミニファ」。
今年3月から6月にかけ、桐生のまちなかを緑で彩り、市民や観光客らを楽しませた。
今回の取り組みは、桐生の取り組みを知った世田谷区のNPO法人まちこらぼからの呼びかけに、当時の桐生手づくり緑化フェア実行委員会のメンバーらが応じたことがきっかけ。
6月には世田谷駅前にミニファの実物を展示し、今回のイベント関係者や区民らに直接PRした経緯もある。
こうした事前交流が実を結び、つまみぐいウォーキングでの活用となった。
具体的には、桐生市内の園芸農家が育てた野菜を400個のミニファに植え、主催者側に購入してもらう。
これを三軒茶屋と下高井戸を結ぶ東急世田谷線の沿線9カ所に設置し、まちなかに野菜畑を登場させる。
参加者には収穫体験のほか、里親になって栽培を楽しんでもらう予定。
また、世田谷駅前には桐生のPRブースを設置。「一店一作家」運動に協力している桐生のものづくり作家たちが逸品を展示販売するほか、市や観光協会も協力。
桐生市の観光マップやパンフレット、絵はがきなどを有志らで配布し、桐生のよさをPRする。
すでに市内新里町の桑原園芸や市新里町福祉作業所などが協力し、400個のミニファにレタスやニラ、サラダ菜などを植える作業を終えている。
ミニファについてはこれまでも「周辺に畑のある桐生よりも都内でPRした方が効果があるのでは」といった声があがっていた。
桐生手づくり緑化フェアの実行委員で、今回の取り組みにも協力している金子由美彦さんは
「これがきっかけとなって桐生と世田谷の交流が深まるといい。都会の人たちを桐生に呼び込みたい」と抱負を語っている。
http://www.kiryutimes.co.jp/news/0829/0808291.html