民主党を離党した渡辺秀央元郵政相ら5人は29日午後、新党「改革クラブ」の結成
会見を行う。「ぶって姫」の異名を取るスキャンダル女王・姫井由美子参院議員の参
加が話題となっているが、今回の新党結成を働き掛けたのは、かつて民主党の小沢一
郎代表の側近でありながら、たもとを分かった自民党の二階俊博経産相だとされる。
今後、小沢Vs二階の“師弟バトル”が激化しそうだ。
今回の新党結成は、ねじれ国会解消の秘策として自民党側が仕掛けた。中心メ
ンバーは二階氏と矢野哲朗前参院国対委員長とされる。
二階氏は1992年の竹下派分裂以来、新生党−新進党−自由党と、小沢氏の
側近として政治行動をともにしてきた。党人派のたたき上げで、水面下での工作
活動もお手のもの。2000年4月、小沢氏が自自連立政権解消を決断した
とを機にたもとを分かち、保守党を結成して自公保連立政権に参加した。
それ以来、「自民党の宿敵・小沢氏の政治手法を最も熟知する政治家」(自民党幹
部)として歴代政権で重用され、03年に自民党復党を果たした際には7人だった
二階派は現在16人まで膨れ上がった。
今回、二階氏は同じ和歌山県議出身の大江康弘参院議員らと頻繁に接触。今年4月
には、二階氏と大江氏、姫井氏で都内でひそかに会食するなど、水面下で新党構想
を進めてきたという。
二階氏は周辺に、「第2陣もある」と、もらしているという。
一方、小沢氏は28日、新党結成をめぐる記者団の問いかけに沈黙を貫いた。
「去る者は追わず」という哲学に加え、党内決定に造反し続けてきた「厄介者」の
渡辺、大江両氏らの離党を冷ややかに見ているようだが、二階氏らの動きが面白いわ
けがない。当然、リベンジを模索している。
まず、無投票3選がほぼ決まった民主党代表選(9月8日告示、21日投開票)後
の人事などで、これ以上の離党者を出さない党内結束を図るとともに、自公与党への
工作活動を活発化させるとみられる。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_democratic_party3__20080831_3/story/30fuji320080830018/