ホワイト、アリシアを語る 「彼女は刺激的でエネルギッシュだった」
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楽天利(栃木県):
灯里へ
アクアへの渡航が禁止になってからというもの、わが心のオアシスは消えうせた。
最後に会った時も、俺たちは今までのように、また会おうね、と笑顔で手を振り合ったのに。
残酷な運命が、二人を引き裂いた。
そして今、かつて楼蘭が湖を失って滅びたように、私の心も再びもとの砂漠になってしまった。
ああ、許されるならもう一度、いや、何度でも君の許に行きたい
君の声を聞きたい
君に触れていたい
君を抱いていたい
君に口づけしたい
切なる祈りは空に虚しく消え、俺の心の水源地は残り少ない涙を搾り出す。
ああ灯里、灯里、君の名前を叫ぶ度、過去の楽しい思い出が俺を締め付ける。
そして、別離の時が俺の想いをさらに募らせる。
と同時に、言い知れぬ不安さえ生み出していく。
忘れられる恐怖が、心に渦巻く。
俺があのロザリオに込めた祈り。
今でも君のそばで脈打っていると信じていたい…
それなのに…
会わないでいると、その信じる心さえ揺らいでしまう。
この手紙をしたためている今も、心には嵐が吹き荒れている。
それを鎮めようと、神に祈りを捧げる。
「天にまします全知全能の父よ、私の弱い心には、この試練は厳しすぎます
再び、私の大切な天使に、会わせてください」と。
ああ、灯里…灯里…その、優しい笑顔と、優しい言葉が…俺には、必要なんだ…
会いたい…今すぐ会いたい…
マンホームより、心から誠の愛を込めて