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20 麦克雷(東京都)
戦争の歴史 後世に伝え “兵士生還”の稲荷神社

出征祈願した兵士は皆生還したと伝わる神社が品川区にある。旗の台伏見稲荷(いなり)神社で、
祈願した兵士たちの名簿の巻物が残る。しかし、戦後六十数年がたち、当時を知る人はほとんど
いなくなってしまった。地元の旗の台南町会は、後世に地元の戦争の歴史を伝えるため二年前
から神社の記録作りを進めている。 (松村裕子)
神社は一九二六(大正十五)年の建立。町会相談役の坂井英次さん(78)によると、戦時中、
地元から出征する兵士が参り、小学生だった坂井さんらが軍歌で送ったという。
巻物には、四一−四四年に祈願した約九十人の名前と生年月日が記されている。地元在住だった
バイオリニスト故日比野愛次さんや元町会長の名、中には十七歳で出征した兵士の名も。
坂井さんは「戦時中に(亡くなって)白木の箱で帰ってきた兵士の記憶はない」と振り返る。
神社も戦災から逃れ、地元では安全に御利益があるといわれるようになった。
しかし、今では戦時中をよく知る世代がほとんど亡くなり、全員生還の伝説は確認できなくなった。
坂井さんも確かめられたのは十数人までだ。
「残っている巻物など今分かっている事実を記録にとどめておこう」と町会は一昨年から神社の
記録作りに乗り出した。副会長の飯田明善さん(67)が中心になり、巻物を写真に収め、
内容もパソコンでデータ化して保存。さらに神社も含めて町の歴史を本にまとめる意向だ。
高校生と同年代の少年さえも駆り出された戦争。その歴史を伝える巻物に、坂井さんらは
「単なる記録でなく、二度とこんな時代がこないよう教訓として残したい」と話す。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20080821/CK2008082102000102.html