「刺されても仕方ない」宮城・美里小学校教頭
宮城県美里町の中埣小(児童133人、舘内充校長)で、男性教頭(56)が授業中、児童に注意する際に「包丁で刺されても仕方がない」との趣旨の発言をしていたことが1日、分かった。
町教委は口頭で厳重注意するとともに、教頭が今月受験する予定だった校長の昇任試験を辞退させた。学校も教頭を集会や行事などに参加させない措置を取った。
学校によると、教頭は7月1日、6年生の担任に代わって国語の授業を担当。数人の児童があくびをしたため「包丁が3本ある」と話し、「そのうちの1本で刺されても仕方がないぞ」もしくは「刺すかもしれないぞ」と発言したという。
帰宅後に児童の1人から話を聞いた親が、学校に知らせた。
校長は教頭から事情を聴き、7月3日、6年生に直接謝罪させた。同9日には、各地区の集会所などで予定されていたPTA地区懇談会の会場を学校に変更。全学年の保護者に事情を説明し、教頭が謝罪した。
問題発覚後、学校は教頭を事務仕事に専念させている。
舘内校長は「教職員一同、子どもらに職務で尽くし信頼を回復したい。6年生が動揺しないよう心のケアにも努める」と話している。
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