佐藤氏、核先制不使用提案できず 74年平和賞演説で 米拒絶
http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008073001000935.html ノーベル平和賞を受賞した故・佐藤栄作元首相が1974年11月、
来日中のキッシンジャー米国務長官(当時)に対し、翌月の受賞演説で
核兵器の先制不使用を目指す核保有国会議を呼び掛けたいと打診したが、
核使用放棄は「日本に重大な危険をもたらす」と拒絶されていたことが30日、
米公文書で分かった。春名幹男・名古屋大大学院教授(国際報道論)が文書を発見、入手した。
ノルウェー・オスロで同年12月11日に行われた受賞演説で佐藤氏は
「核軍拡競争の中止」などを訴えたが、「核先制不使用」には触れずじまい。
キッシンジャー氏の意向に沿い、独自の核軍縮提案よりも
対米配慮を優先させた舞台裏を文書は伝えている。
経緯を分析した春名教授の論文は8月1日発売の「月刊現代」9月号に掲載される。