バカボンのパパが燃やされたのだ
13日未明、東京・青梅市にある人気漫画家赤塚不二夫さん(72)のテーマ館「青梅赤塚不二夫会館」の旗が燃やされているのが見つかった。
燃えてしまった旗は、旧青梅街道沿いの街路灯などに設置された約200枚ののぼり旗のうち3枚。
旗には、赤塚さんの代表作「天才バカボン」の主人公バカボンのパパと、「もーれつア太郎」の主人公ア太郎の笑顔が描かれていた。
3枚のうち1枚は跡形もなく燃えてしまい、残り2枚は旗の上部分がかろうじて燃え残っていた。街路灯に燃え移った形跡はなかった。
同日午前1時半ごろ、青梅市勝沼付近を車で走行中だった男性が、燃えている旗を発見して通報した。
消防庁のポンプ車などが駆けつけた時に既に火は消えていたが、青梅署は連続放火とみて、器物破損容疑で調べている。
のぼり旗は現場から西に約750メートル移動したところにある「青梅赤塚不二夫会館」の4周年を記念して制作、
設置されていたもの。ビニール製で、街路灯の約1・8メートルの高さに取り付けてあった。
捜査関係者は「大人なら簡単に火をつけられる高さにある」と話した。
会館担当者は「火をつけられるような心当たりはまったくありません。残念です」と戸惑っている。
また地元商店街にある陶器店店主は「恨まれるようなことはないはず。いたずらにしては悪質。許せない行為」と語った。
会館は03年秋にオープン。「昭和」をテーマに映画看板などを展示して町おこしを進めていた青梅市が、
かつて映画看板を手掛けていた赤塚さんに協力を求めて設立が実現した。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080714-383533.html