「真夏の夜の夢」は1杯300ポンド!? バッキンガム宮殿でシャンパンをどうぞ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 エルラン(東日本)

真夏の夜の夢は1杯300ポンド!? バッキンガム宮殿でシャンパンをどうぞ

 「Queen's Head」や「King's Arm」といった、"王"や"女王"と名のつくパブで一杯やるのが関の山の一般庶民も、
この夏はバッキンガム宮殿でシャンパンを飲みながら、夏の夕べを楽しむことも夢ではないという。

 エリザベス女王のロンドンでの公邸および執務の場であるバッキンガム宮殿は、毎年8月から9月にかけて一般に公開されているが、
今年は一般公開時間の終了後に、シャンパン付きの夜の特別ガイドツアーが実施されることが発表された。

 新聞などによると、ツアー参加者には、昼間は公開されていない部屋や王室秘蔵コレクションなど、宮殿のもう少し「奥まで」踏み込むことが許されることになる。
また、ツアーの終わりには、宮殿西側のテラスでシャンパンのグラスを傾けながら、美しい庭を堪能することが可能。
ただ、唯一残念なのは、女王が夏のあいだはスコットランドに滞在し、不在であるためため、「ほろ酔い状態での謁見」を期待できないことだという。

 昼間の宮殿見学料は15.5ポンド(約3,100円)だが、この特別ツアーは、安いもので65ポンド(約1万3,000円)、
ディナー(ロンドン市内の格式あるレストランにて)などと組み合わせたものでは315ポンド(約6万3,000円)と結構な値段。

 エリザベス女王がバッキンガム宮殿を初めて公開したのは1993年で、前年の火災で相当な被害を受けたウィンザー城の修復費用をねん出するためだった。
今回の収益は、代々の王族が集めてきた宝石や家具、彫刻、絵画などを集めた美術品コレクション「The Royal Collection」の維持費として使われるという。

http://www.japanjournals.com/dailynews/080709/news080709_3.html