【ワンダーしている】東芝藤井社長「ブルーレイにはぜひ成功してほしい」【土下座マダー?】
―東芝では、Blu-ray Disc(BD)搭載レコーダの投入は考えていないとしています。藤井社長自身、本
当にやる気はありませんか。
藤井:消費者の要求として、大容量光ディスクに対する要求は必ず残ります。そして、いま、それに回答
できるのはBDしかないわけです。その点では、BDにはぜひ成功してほしいと考えています。もちろん、
HD DVDが無いのは痛い。ただ、東芝が、BDに参入してメリットがあるのか。その点は難しい。BDを巡る
争いは、価格競争を含めてこれから厳しくなるでしょう。そのなかに、あえて東芝が飛び込む必要は今の
ところないと考えています。
いま、東芝にとっては「集中と選択」が、経営上の最大の課題となっています。BDに対して資金や人を使
うのであれば、それよりも、東芝が得意とするHDDやフラッシュメモリといった分野に投下した方がいい。そ
う考えています。もちろん、製品ラインアップには隙間ができる。それはそれで確かにマイナスです。だが、
見方を変えれば、自分たちの得意なところを加速でき、むしろ、ロスが出なくて済むともいえる。
経営は、大所高所から見る必要がある。消費者のベネフィットを最優先にしながら、利益の観点も加味す
ることが重要です。消費者や株主のみなさんには、こうした理由から東芝がBDをやらないことを理解してい
ただきたいし、HDDやフラッシュメモリに経営資源を集中する理由もわかっていただきたい。東芝自身が、
消費者に対して、新しい道をしっかり示し、それを製品の形としてご説明していくしかない。これが、HD DVD
事業終息の経験を生かすことになると思っています。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080708/ce27.htm