【緯度経度】パリ・山口昌子 日仏関係が冷却化!?
フランスのサルコジ大統領が昨年5月の就任以来、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)
に出席するため初訪日するが、どうやらサルコジ外交にとって日本は残念ながら、関心薄とい
えそうだ。
日本政府は当初、サミットと、日仏交流150周年の国賓としての2度の訪日を要請していた
が、フランスが7月から欧州連合(EU)の議長国となり多忙を極めるとの理由で断られた。
次いで日本側は、サミットにあわせ150周年の国賓としても訪問するよう要請したが、これ
も日程的に無理という理由で「ノン」。しかも、カーラ夫人の訪日もなしと決まった。
大統領は「日本嫌い?」の観測が日仏関係者の間に流れて久しい。例の内相時代の「相撲は醜
い」「東京より香港」の発言(大統領は否定)が根拠の一つだが、今回の“150周年不在”
もこの観測に輪をかける結果となっている。
(中略)
「日仏関係の冷却化」が確認されそうなのが7月中旬発表の「フランス外交白書」だ。3月に
関係者に配布された「白書予測書」には「日本」への言及が1行もなかったからだ。
(中略)
白書の関係筋は「われわれの任務は地理・分野別に問題を取り上げたり、特に過熱状態の危
機などを個々に取り上げたりすることではない。一般的な指針や優先課題を取り上げることが
任務で、個々の外交に関しては大統領、首相、外相に譲る」と述べ、日本への言及がないのは
当然だとの見方を示した。白書に「数行掲載される可能性もある」(外交筋)との見方もある
が、フランスの日本への関心が薄いことは明白だ。
(全文は以下参照)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080705/erp0807050847001-n3.htm